草津温泉がV字回復したかに見える理由
温泉が好きだ。
草津温泉は縁あって、気になる場所の一つだ。
強酸性泉は皮膚病を表面的に緩和する。
江戸時代以来、昭和に至っても花街は存在した。
歓楽街は地域の麻薬だ。賑わいと経済をもたらし、暴力と悪ももたらす。
金で買える性が、そこここにある街には どんな境遇の者にも、等しく本能の燃焼を冷やす機会が与えられる。
婦人団体や、様々な正義や、倫理を標榜する人々が、行き場のない性に最後の生きがいを感じている人のささやかな選択を奪う。
草津温泉は、なぜ廃れたか?
調べてみれば分かる。バブル崩壊がキッカケではない。
文化的な催しを、前面に出してからだ。
明るいお化け屋敷は流行らない。
今や、草津温泉は若者がワンサカ訪れ、客が増えた。しかし、町の税収はたいして増えていない。
お金がどこに落ちて、回るか しっかり考えなければならない。
客数だけはV字回復したが、表の銭と裏の銭の両面から見たら、それは表面的なものだけだ。
大江戸温泉物語が、進出を止めた理由は、経営者が事業をファンドに売り払っただけではなく、外資系のマーケットアナリストは、人間の行動をくまなく観察して、別のベクトルを評価しているからだ。