可処分所得の相対感が招く日本の危機
先日、某中東系航空便に搭乗した際、40歳前後とみられる女性が、言い放つた言葉にピンと来た。思ったより座席が狭いとの事であった。
格安ツアーに参加しているようで、ヨーロッパに向かう所らしい。
食事も期待外れだった様子で、それを大きな声で添乗員に訴えていた。
私は、この航空券を全て込みで6万程度で購入した。この女性のツアー料金は、後から確認した所、13万程度であった。
今、中国のヒューウェは大卒初任給が40万だそうだ。いつの間にか、日本人の大卒初任給を追い越している。
沖縄の土産物の価格が数年の間に1.5倍になっている。中国人観光客が、安いと感じて購入している。
自分達の方が優れている、そんな日本人の生温さをしり目にGDPでシンガポールに追い抜かれている事を、あまり日本のマスコミは報道しない。
格安ツアーに参加した40歳前後の彼女は、ビジネスに多数の中国人やら香港人が乗っている様を目のあたりにして、絶句していた。
服装は、日本人の方がきちんとしているのに、使える費用が、もはや、彼らの方が多いということを感じたようだ。
個人の努力を越えたリードの適切さを、日本の経営者には求めて止まない。
やがて、ミスリードのツケを払う時があるだろう。早く手をうたねばならない。