足るを知らない事を利用するマネージメント
人間集団の特性は一様ではない。そんなことは、言われなくても分かっている。しかし、自分だけは、そう簡単に騙されないと思うものだろう。
マーケット、市場とは集団のなす場そのものだ。無作為な集まりならば、生まれついた能力や、顔形を数値化したものを並べてみれば、正規分布すると考えるのが、自然だ。
そこで、無意識に刺激に反応するパターンを持つ人間がどれ位いるか?を推定すれば、おおよその振る舞いを生じさせる何かを見つけることで、一定のコントロールができるというものだ。
食欲、性欲、睡眠欲、など本能と呼ばれる欲求を捕まえた商売に外れはないだろう。
大切なことは、人間の健康を害する、要因と、その影響の程度を見極める事だ。
足るを知り、貪りを知ることが、マネージメントする側には特に求められる。
市場経済は限界があるかもしれないが、それは人間の限界ではなく、更に知恵を絞り出して行くことが求められている、ということだ。