ヒラリーの敗因、IBMワトソンの弱点
予想が当たって、トランプ大統領が誕生しそうだ。
シカゴで聞いた話も、サンクト=ペテルブルクで、アメリカの研究者から聞いた話も、一度咀嚼しないと、予測には使えなかった。
データは、解析的には三つに分解できる。
解析対象の要因では変化しないと考えられる平均構成部分と、要因に反応する変動部分、それら以外の変動部分としての誤差部分だ。
しかし、人間の態度、行動は理性だけでは成立しない。思い違いや、悪意にはベクトルがある。このベクトルが、確率を狂わすのだ。
衣食足りて、礼を知るのが、人間らしい。
今、北米は衣食が足らない。人の道が塞がっている。
健康情報が流れ、皆、気にしている。にもかかわらず、安価なジャンクフードと炭酸飲料しか、第一選択肢に入らない人が、ワンサカいる。
やはり、誰が、何処で得をしているのか?
人々の焦りと、諦めと、僻みは、アンケート調査のバイアスだ。この紐付けが、出来なかったワトソン。ペッパー君と数分会話してみれば、分かる、人工知能の善人さ。
悪を、もっと研究しなければ、いけない。言葉と裏腹に行動するものが、人間だから。将棋で負けても、まだ、人間勝負界ではコンピュータには負けない。